2007/06/26

マルチビタミン過剰摂取で前立腺がんに?【夕刊フジBLOG 6/26】

 1粒で複数のビタミンを摂取でき、気軽に必要な栄養をバランスよく補給できるとして人気の「マルチビタミン」。ビタミンC、B群、Eなど12―13種のビタミンを組み合わせたサプリだ。
 だが、最近、マルチビタミンを過剰に摂取すると、男性の前立腺がんのリスクが増えるという衝撃的な報告が米国立ガン研究所の医学誌で発表され、話題となった。


 同所は、男性約30万人を対象に、6年間を追跡して前立腺がんの発症状況を調べている。週7回以上マルチビタミンを摂取した場合、まったく摂取しない男性に比べ、発症リスクが32%に増大。死亡リスクは約2倍に上った。

 この結果について、サプリの臨床データに詳しい『おない内科クリニック』(群馬県伊勢崎市)の小内亨医師は、「マルチビタミンに含まれる抗酸化ビタミンの過剰摂取によるものと考えれば理解できる」と指摘。

 その上で、「マルチビタミンやマルチミネラルの摂取は、カゼなどの感染予防に効果があったというデータもあります。特に食事摂取が十分にできない高齢者や、糖尿病やダイエット中でビタミン、ミネラルの摂取量が足りない場合、摂取する意味があるかもしれません。しかし、普通に食事できる健康な人には、サプリとして摂取する意味は今のところないと考えます。やはり野菜や果物を食べて、ビタミンやミネラルを摂取してほしい」と話している。(2007.06.12紙面掲載)

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2007/03/01

抗酸化物質入りサプリの一部、死亡率上昇 23万人調査【朝日新聞 3/1】

2007年03月01日00時22分

 生活習慣病の予防などに効果があるとされる抗酸化物質が入ったサプリメント(補助栄養剤)を摂取すると、種類によって寿命が縮まるかもしれない。デンマーク・コペンハーゲン大などのグループが、28日付の米医師会誌で過去の試験を分析した結果を発表した。

 同グループは、サプリメントの効果に関する臨床試験から68件の報告を無作為に抽出。ビタミンA、同C、同Eとベータカロテン、セレンの計五つの抗酸化物質を含む様々なサプリメントについて、摂取の有無と死亡率との関係を調べた。

 その結果、ビタミンA、同E、ベータカロテンを摂取していた人は、摂取していない人と比べ死亡率が約5%高かった。一方、ビタミンCとセレンについては死亡率との因果関係はみられなかったという。抗酸化物質は野菜や果物など天然食品にも含まれるが、調査は人工合成されたサプリメントの効果のみを対象にした。被験者は計約23万2600人。

 抗酸化物質は体内で活性酸素の働きを抑え、動脈硬化など生活習慣病の予防に効果があるとされる。今回の調査で、因果関係が明確になったわけではない。ただ、同グループは「活性酸素の減少が生体防御の仕組みに影響を与えたのではないか」などとみている。

 同グループによると、抗酸化物質入りのサプリメントを使っている人は欧州と北米だけで8000万〜1億6000万人に上る。

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2007/02/22

スポーツ好き小学生は食事にも興味、サプリ服用も1割【読売新聞 2/22】

 スポーツ活動に参加している小学生は、食事に対する意識が、より高い傾向にあることが、日本体育協会が行った調査で明らかになった。

 「バランスを考えて食べる」と回答したのは40・6%、「好き嫌いをしない」は63・7%で、いずれも一般の小学生の2倍近い割合。日体協スポーツ科学研究室では「『強くなる』という目標を持って食事に興味を持ち、一般の子供よりも一段高いレベルで毎日の食事を考えている」と分析している。

 調査は日体協スポーツ医・科学専門委員会が、今年度から3年計画で始めた。初年度は関東の1都6県と静岡県でスポーツクラブ所属の小学4〜6年生の男女児童と保護者を対象にアンケートを行い、約3500組から回答を得た。これを日本スポーツ振興センターが2000年に行った「児童生徒の食生活等実態調査」と比較した。

 「朝食を必ず食べる」は96・7%、「3食必ず食べる」は95・6%といずれも9割を超え、それぞれ一般より12〜19ポイント高い。一方で、各種ビタミンなどサプリメントを服用している割合が10・4%に達する驚きの結果もあった。放課後の間食を「お菓子」で取っているのは一般と変わらないなど改善の余地もあった。

(2007年2月22日3時1分 読売新聞)

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