2008/08/30

研究費不正プール、累計1億円 放医研「私的流用なし」【asahi.com 8/29】

2008年8月29日22時39分

 独立行政法人の放射線医学総合研究所(千葉市)は29日、国などの研究費を不正にプールしていた問題で、総額は法人化後の01〜07年度で計約6660万円だったとする調査報告を発表した。不正プールは法人化前からの慣行で、累計は1億円以上になるという。引き出した全額が研究目的に使われ、私的流用はなかったとした。

 取引業者に消耗品を架空発注する形でプールしていた。同研究所は同日、関与した研究者43人のうち雇用中の37人を最高で停職1カ月の処分にした。関与業者とは取引を停止する。文部科学省は「社会的信頼を損ないかねない」として米倉義晴理事長に厳重注意し、再発防止を指示した。

放医研の研究費不正プールは6660万円、職員37人処分【YOMIURI ONLINE 8/29】

 独立行政法人・放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)が、取引業者に架空の物品発注を繰り返して国の研究費などを不正に預けていた問題で、放医研は29日、預け金の総額は2001年度から7年間で6660万円にのぼるとの最終調査結果を発表し、関与を認めた43人の職員のうち、現職37人を最高で停職1か月の処分とした。


 文部科学省は同日、米倉義晴理事長を厳重注意するとともに、再発防止の徹底を求めた。

 調査結果によると、預け金は、研究用試薬や器具類などの購入に使われ、私的流用は確認されなかった。07年度末現在で3160万円の預け金が残っており、放医研は取引業者に残金の返還を求める。

(2008年8月29日19時26分 読売新聞)

不正契約は6660万円分=放医研の研究費プール−43人関与、停職など処分【時事ドットコム 8/29】

 放射線医学総合研究所(千葉市)の研究者らが、架空発注などの方法で国からの研究費を不正にプールしていた問題で、放医研は29日、2001年度から07年度までに、架空発注の総額が約6660万円に達したと発表した。私的流用はなかったとしている。
 関与した研究者は43人。架空発注の額が最も多かった1人を停職1カ月にするなど、退職者を除く37人を処分した。また、研究者らの上司らを注意処分とし、米倉義晴理事長が給与1カ月分を自主返納した。
 放医研によると、研究者らは、それぞれの研究室で試薬などの消耗品を業者に直接発注。実際に納品されていないのに代金を支払い、プールさせていた。プール金は実験で急に必要になった消耗品の購入などに充てられ、今年3月末の時点で約3160万円が残っていた。(2008/08/29-17:52)

放医研不正プール:総額6660万円に 現職37人を処分【毎日jp 8/29】

 独立行政法人放射線医学総合研究所(千葉市)の研究者が架空発注などで研究費を業者に不正に預けていた問題で、同研究所は29日、法人化された01年以降の不正プール金は総額で約6660万円に上ると発表した。所属研究者の約3割の43人が関与を認めた。同日付で、現職の37人を停職1カ月から文書厳重注意までの処分とした。

 不正は90年ごろから始まった。研究者が購入したように見せかけて経理部門から業者に振り込ませ、そのまま預けさせていた。退職者から手法を引き継いだ例もあった。法人化前からのプール金は総額1億円以上とみられ、そこから7190万円分の試薬や消耗品が購入されていた。私的な流用は確認されなかったという。

 米倉義晴理事長は「長年見過ごされてきたことを厳粛に受け止め、早急に再発防止に着手する」と語った。【西川拓】

毎日新聞 2008年8月29日 22時00分

2008/08/20

大豆製品の食べ過ぎ、精子の数を減らす可能性=米調査【エキサイトニュース 7/25】

 [シカゴ 23日 ロイター] 米ハーバード公衆衛生大学院の研究者は23日、大豆原料の食べ物を摂取し過ぎると、精子の数が減少する可能性があるとの調査結果を発表した。

 調査は2000─2006年に不妊治療クリニックを訪れた男性99人を対象に実施。大豆ベースの食べ物15種類をどの程度食べていたかを調べた。同調査は、大豆製品に多く含まれる植物性エストロゲンと精子の関係について、ヒトを対象にした調査としては過去最大の規模となる。

 同調査によると、大豆製品を最も多く食べていたグループの精子の数は、まったく食べていない男性に比べて1ミリリットル当たり4100万匹少なかった。一般男性の精子の数は1ミリリットル当たり約8000万─1億2000匹で、2000万匹以下だと少ないと考えられている。

 調査を率いたジョージ・シャバロ教授は「大豆製品を最も多く食べていた男性の精子濃度が、大豆製品を食べていない人に比べて低かったことが明らかになった。比較的大きな違いが出た」としている。

 同調査結果は、学術誌「Human Reproduction」に掲載されている。

2008/08/06

海馬:カフェインで記憶良くなる! 神経細胞を増強【毎日新聞 8/5】

 記憶や学習に重要な役割を果たす脳の「海馬」の神経細胞が、心筋の細胞が収縮するのと同じ仕組みで記憶を形成し、その働きがコーヒーなどに含まれるカフェインによって増強されることを、北海道大などの研究チームが明らかにした。5日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

 北大の神谷温之教授(神経生物学)らは、マウスの海馬の切片にカフェインを加えた。その結果、細胞内のカルシウムの濃度が高まり、30~60分間、神経回路の信号伝達が良くなった。

 カルシウム濃度が高まったのは、「2型リアノジン受容体」と呼ばれるたんぱく質の働きが高まったためとみられる。

 このたんぱく質は心筋細胞に多く存在し、細胞内の「小胞体」という小器官に蓄えられたカルシウムイオンを放出させ、心筋を収縮させる。研究チームは、心筋収縮と同様の仕組みで、海馬での記憶形成が増強されたとみている。

 神谷教授は「実験で使ったカフェインは高濃度なので、コーヒーを飲むくらいでは記憶への影響はない。だが、カフェインや同様の働きを持つ物質から、認知症などの薬を開発することができるかもしれない」と話す。【山田大輔】

毎日新聞 2008年8月5日 東京夕刊

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