2006/10/12

高濃度酸素:吸引して学習、記憶力向上 松下など共同研究

 松下電器産業は11日、高濃度の酸素を吸って勉強すると、記憶力がアップするとの実験結果を大手予備校の代々木ゼミナール、名古屋工業大学との共同研究で確認した、と発表した。高濃度酸素を吸ったネズミの神経細胞や記憶に関係する脳内遺伝子が活性化することも分かった。同大学の藤墳規明教授は「認知症の抑制などに活用できる可能性がある」と説明している。
 代ゼミの生徒77人を2グループに分けて実施。松下製の酸素補給機を使用した。
 第1のグループは、初日に100問の英単語の意味を問う試験を行い、その後、約30%の高濃度酸素を吸引しながら、出題された英単語を約20分間学習。2日目に同様の単語の試験を行ったところ、平均正解数が初日の24.3から2日目に57.4に増加した。同様のやり方で試験した高濃度酸素を吸わない第2のグループは、初日が22.9、2日目は51.6で、正解の増加数は第1のグループが約15%多かったという。
 また、意味のない単語の記憶試験を中高年に実施したところ、酸素を吸引した人の記憶量が、吸引しなかった人に比べ約17%上回った。
 ネズミを使った迷路試験でも同様の結果が得られ、記憶をつかさどる脳の部位を分析。神経細胞の情報伝達を促進する遺伝子や記憶たんぱく質を作る遺伝子が計26個活性化し、関連たんぱく質が合成されていることを確認した。【田畑悦郎】

毎日新聞 2006年10月11日 20時16分

2006/10/10

家族の肺がん歴でリスク2倍=過度に心配せず禁煙を−厚労省研究班【Yahoo!ニュース 10/10】

 家族が肺がんになったことのある人は、そうでない人に比べ肺がんのリスクが約2倍であることが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。
 研究班は1990年から93年にかけ、全国10地域の40−69歳の男女約10万2000人を調査。両親か兄弟姉妹に肺がんになった人がいるのは約2%だった。
 その後、2003年まで追跡したところ、791人(男性584人、女性207人)が肺がんを発症。家族に肺がん歴のある人が発症する危険性は、ない人の約2倍に上った。男性では1.7倍、女性は2.7倍で、女性の方がこの傾向が強かった。
 また、肺がんの種類では、喫煙と関連の強い扁平(へんぺい)上皮がんで2.8倍と顕著だった。
 
(時事通信) - 10月10日7時1分更新

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