2006/08/25

1日3杯の紅茶が健康増進=がん予防に効果、骨も丈夫に−英研究者【Yahoo!ニュース 8/25】

 【ロンドン24日時事】BBCなど英メディアは24日、1日に3、4杯の紅茶を飲むと健康になるという専門家の研究結果を報じた。心臓発作やがんの予防につながるほか、虫歯にならず骨も強くなるという。
 報道によると、研究結果をまとめたのは、ロンドン大学キングズ・カレッジの研究者キャリー・ラクストン氏。紅茶は、果物や野菜が持つ良質な抗酸化栄養素を含み、3杯の紅茶にはりんご1個の約8倍の酸化防止効果があるという。

(時事通信) - 8月25日7時1分更新

しょうゆで鉄分吸収促進 ヒガシマルなど発見【産経新聞 8/25】

 しょうゆに含まれるSPSは、スギ花粉症やアレルギーなどの症状を低減する効果が証明されているが、ヒガシマルの永谷裕子・研究所主任らは臨床試験などで、鉄分の吸収を促進させる機能もあることを突き止めた。
 ごはんに含まれる鉄分は体内で3・5%しか吸収されないが、しょうゆをかけて食べると3倍以上の11・4%も吸収される。同社では、この機能を高めた商品「おいしく鉄分がとれるしょうゆ」を開発。しょうゆ10ミリリットルの摂取で鉄分3ミリグラムが吸収できるという。
 厚生労働省の平成15年国民健康・栄養調査によると、鉄分の1日当たりの摂取量は、男性が平均8・9ミリグラム(推奨量7・5ミリグラム)で十分取れているのに対し、女性は平均7・9ミリグラム(同10・5ミリグラム)で3ミリグラムほど不足している。
 日本人のしょうゆの平均摂取量は17ミリリットルで、量的には問題なく、塩分についてもこの商品は濃い口しょうゆより20%少なくしている。
 永谷主任は「サプリメントで取るより、食事で取る方が抵抗が少ないが、(鉄分の多い)ホウレン草などだけを食べるのは難しいし、吸収も良くない。その点が解決できる」と話している。

(産経新聞) - 8月24日16時29分更新

日本の厚生労働省、胸部のレントゲン撮影を廃止【朝鮮日報 8/25】

 日本の厚生労働省は、勤労者すべてに義務付けてきた胸部のレントゲン撮影を定期健診から除き、40歳未満の勤労者については本人の判断に任せるようにする方針だ。

 厚生労働省は、1947年に制定された労働安全衛生法に基づく現行制度を改め、2009年から新たな制度を施行する計画だ。厚生労働省は報告書で、若い勤労者の場合、一定条件の下でレントゲン撮影を省略してもいいという考えを示し、5年に1回受けるようにする方法も提示した。

 現在日本では、毎年5000万人の勤労者が胸部のレントゲン撮影を受けている。

 しかし専門家たちの間では、レントゲン撮影が結核などの法定伝染病の発見や拡散防止に寄与してきた一方で、放射能を浴びることから人体に及ぼす影響は無視できないという反対意見が出されるなど、レントゲン撮影の有害性をめぐり論争が繰り広げられてきた。

 実際に、1970年代に米国などで実施された調査では、レントゲン撮影の有効性が認められなかったほか、日本や韓国など一部の国を除いては、胸部のレントゲン撮影は採用されていない。何よりもレントゲン撮影による放射線被ばくに対する懸念が絶えず取りざたされてきた。

 一方、レントゲン撮影を支持する側は「レントゲン撮影による放射線は、(放射線の)1年間の自然被ばく量より少ないため無視できる」と主張する。

 日本国立がんセンターなどが「レントゲン撮影の結果、肺がんによる死亡率が減った」と報告しているのを根拠に、レントゲン撮影を引き続き実施すべきだ、と主張している。

 これに対し、廃止論者たちは、レントゲン撮影で「影」が出れば病名確認のために放射線の被ばく量が数十倍にも上がるコンピューター断層(CT)撮影を行わなければならないほか、これに伴う被ばくの影響で年間1,000人以上が死亡している、と主張している。

 また、検査の精密度が低い上、適切な検査を受けても死亡率の減少は2030%にすぎず、大腸がんや胃がんの検査に比べても効果が少ないほか、若い世代の場合はほとんど発見されない点なども廃止の根拠として挙げられている。

 従って、今回の厚生労働省の案は、集団検診に伴う胸部レントゲン撮影の有効性を一部で認めながらも、廃止論者の主張を大幅に受け入れたものとみられている。

東京=鄭権鉉(チョン・グォンヒョン)特派員

朝鮮日報

2006/08/12

早食いは肥満のもと 名大グループ調査【朝日新聞 8/12】

2006年08月12日20時00分

 早食いをすると、それだけで肥満を招きやすくなることが、名古屋大グループの調査でわかった。早食いで太るのは、満腹感を感じないうちに食べる量が増えてしまうのが主因だと考えられてきたが、ゆっくり食べる人たちと同じ量をとったという前提で計算し直しても同様の結果だった。

 玉腰浩司・助教授(公衆衛生学)、大学院生の大塚礼さんらが、愛知県内に住む35〜69歳の男性3737人、女性1005人から、身長や体重、食事内容や運動習慣といったデータを集めた。食べる速さは「かなり遅い」「やや遅い」「ふつう」「やや速い」「かなり速い」の5段階で申告してもらった。

 データを分析すると、食べるのが速い人は食べる量も確かに多かったが、グループは、食べる量の違いが体重に与える効果を統計的に除去。同様に運動習慣の効果も消し、純粋に食べる速さと肥満との関係を求めた。

 その結果、食べる速さが「ふつう」の男性の平均的な身長である168.3センチで見ると、「ふつう」の人(体重64.8キロ)に対し、「かなり速い」人は3.9キロ重く、「かなり遅い」人は3キロ軽い計算となった。

 女性では、156.6センチで「ふつう」の人(52.8キロ)に対し、「かなり速い」は3.2キロ重く、「かなり遅い」は2.7キロ軽かった。

 早食いそのものが肥満を招く理由はまだよくわかっていない。早食いだと、エネルギーの取り込みを促進するホルモン、インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられるという。

 グループの豊嶋英明教授は「早食いのくせは若いうちに身についているようだ。よくかんでゆっくり食べる習慣を、子どものころから身につけてほしい」と話す。

2006/08/11

コエンザイムQ10:データ不足で摂取上限決められず【毎日新聞 8/10】

 人気の健康食品「コエンザイムQ10」について、内閣府食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は10日、「データ不足のため、安全な摂取上限量を決めることは困難」との評価書案を原案通り承認した。評価書では、「原則として医薬品の1日あたりの摂取量(30ミリグラム)を超えないよう配慮することが重要」としたうえで、メーカーに長期摂取の安全性確認や、健康被害情報の収集を求めた。
 評価書案に対しては、国民から「医薬品の上限は超えるべきではない」「より多い上限量でも安全性は担保される」などさまざまなな意見が寄せられていた。
 Q10は、動植物の体内でも合成される物質で、抗酸化作用があるとされる。心不全の治療薬では1日30ミリグラムまでと決められているが、健康食品としての基準はなかった。Q10入りの食品を摂取した消費者が、胃痛や嘔吐(おうと)を訴えたとの報告もあり、厚生労働省が昨年8月、同委員会に摂取目安量などの安全性評価を依頼していた。
毎日新聞 2006年8月10日 19時25分

新薬開発:大学から企業へ、研究成果を橋渡し 文科省【毎日新聞 8/10】

 大学の研究成果を新薬や医療器機の開発につなげるため、製薬会社などに成果を橋渡しする拠点作りに、文部科学省が来年度から取り組む。全国の大学などから公募により10カ所程度を選ぶ方針。再生医療やゲノム研究などの先端医学研究を、医療現場で実用化しやすいよう整備していく。
 新薬開発には、人を対象とした臨床試験が行われる。臨床試験にはデータ管理や統計解析、審査機関への申請書類作成などが必要。米国では大学に企業の新薬開発経験者がいて、書類やデータをチェックする支援体制が充実しているが、国内では十分でない。このため、国内の製薬会社が新薬開発の環境が整っている海外の大学などと組んで治験を行う「治験の空洞化」も進んでいる。
 日本製薬工業協会によると、国内製薬会社の治験の最初の実施場所は1993年は日本が36%、海外が18%だったのに対し、2000年では日本が20%、海外が43%と逆転した。
 このような現状を改善するため、文科省は医療に結びつく研究成果を上げている大学などを対象に公募する。企業が行う大規模な臨床試験の前に、大学レベルで小規模な試験ができる体制を整える。具体的には来年度、全国から10カ所程度を選び、合わせて30億〜40億円程度を検討中で、5〜10年程度支援を継続する。臨床試験の専門医師、統計の専門家などのほか、有望な研究成果を見きわめたり、相談に応じる人材も育成する。こうした拠点を全国のブロック圏域ごとに整備することを目指す。【下桐実雅子】
毎日新聞 2006年8月10日 3時00分

2006/08/03

ぼけ防止にはカレー?=シンガポール大が研究−英科学誌【Yahoo!ニュース 8/3】

【ロンドン2日時事】日本でも人気のあるカレーが、高齢者の認識力低下の防止に役立っている可能性のあることが、シンガポール大学の研究でこのほど明らかになった。研究結果は3日発売の英科学誌ニュー・サイエンティストに掲載される。
 同大の研究チームは、60〜93歳のアルツハイマー病を患っていない1010人のアジア人を対象に調査を行った。それによると、半年に1回以上カレーを食べている人は、ほとんど、またはまったく食べない人よりも認識力テストの成績が良かった。 
(時事通信) - 8月3日7時1分更新

2006/08/02

酸素入りの水が人気、でも「飲む」とどうなるの?【朝日新聞 8/2】

2006年08月02日10時44分

 通常の数倍〜数十倍の濃度という酸素ガスをミネラルウオーターなどに溶かした「酸素入りの水」が最近、コンビニエンスストアなどで人気だ。今年の市場規模は昨年の3倍以上との推定もある。だが「飲む酸素」の「効き目」は、科学的にはよくわかっていない。

 酸素入り水は、「現代人の酸素不足を補う」との触れ込みで酸素吸入できるようにしたバーやサロンなどと一緒にテレビなどで取り上げられ、大手メーカーも相次いで商品化。サントリーの推定では「酸素系飲料」市場は500ミリペットボトル換算で約7200万本規模。飲料全体からみればごくわずかだが、昨年の3倍以上の成長が期待されている。

 酸素は通常、呼吸によって肺から吸収されるが、酸素入りミネラルウオーターなどを販売する協同商事(埼玉県川越市)の広報担当者によれば、欧州の医学専門誌に01年、ウサギの実験で酸素が腸管から吸収されたという論文が掲載された。酸素入りの水で、筋肉疲労の目安となる乳酸値が下がったという論文もあるという。

 「健康によい」とうたう「水」商品に詳しい杏林大学の平岡厚・講師によると、酸素が水に溶けたまま腸に届けば、腸から吸収されて酸素の運び屋ヘモグロビンと結びつくことはあり得る。

 しかし酸素はもともと水に溶けにくい。ある酸素入り水500ミリリットル中の酸素は30ミリグラムほどで、これは成人男性の呼吸1回で肺に入る酸素の約5分の1の量にすぎない。

 名古屋大総合保健体育科学センターの石田浩司教授らは、同大陸上競技部の男子学生10人に、普通の水と、酸素濃度が約4倍の水をどちらか知らせずに別の日にそれぞれ350ミリリットル飲んでもらった。

 飲んでから15分後に運動をしてもらい、心拍数や持久的な能力の指標である最大酸素摂取量や、バテるまでの時間を比べたが、差はみられなかった。「この結果が一般人に当てはまるかどうかはわからないが、少なくともマラソン選手の記録は良くならないだろう」

 酸素入り水を手がける大手メーカーは「当社は、宣伝で具体的な効果・効能はうたっていない。リフレッシュ気分を味わってほしい」と話している。

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