2006/12/26

『大豆イソフラボンは男女に有効』は本当か?【夕刊フジBLOG 12/26】

 納豆やミソなどの大豆食品に含まれる大豆イソフラボンのサプリが注目されている。
 大豆イソフラボンは、植物エストロゲンの1つ。女性ホルモンの作用を持つ物質が含まれていることから、サプリで摂取すると、更年期障害の改善や骨粗しょう症の予防に効果があるという。

 一方で、「男性にも有効な成分がある」との説もあり、前立腺がんや大腸がん、肝臓がん、胃がん、肺がん、動脈硬化などの予防にもいいとされている。
 食品安全委員会は現在、大豆イソブラボンを「特定保健用食品」として認めるか、健康影響評価を調査審議中。1日の上乗せ摂取量の上限値を30ミリグラムに設定し、安全な1日の摂取量の上限値については検討している。
 だが、考えてみれば、納豆などは基本的に日頃から食べている。
 サプリの臨床データに詳しい『おない内科クリニック』(群馬県伊勢崎市)の小内亨医師は、「一部の研究では、イソフラボンが骨粗しょう症にいいというデータが出ています。疫学調査でも、大豆食品をとっている人ほど乳がんの発症率が減り、納豆を食べる県ほど骨折率が低い結果が出ています。ただし、納豆にはビタミンKの影響もあります。本当に女性ホルモンの作用があるなら、乳がんリスクの可能性も否定できない。食品なら食べ過ぎることはないが、サプリは食品と違って濃縮されている。サプリとしての歴史がない以上、上限を設けることは理にかなっています」と指摘する。(2006.12.12紙面掲載)

2006/12/20

大腸がん:便秘とは無関係 厚労省研究班、6万人調査【毎日新聞 12/20】

 日常的に便秘気味や下痢気味でも、大腸がんになる率は、便通が正常な人と変わらないことを、厚生労働省の研究班(担当研究者・大谷哲也群馬大大学院助手=公衆衛生学)が6万人規模の追跡調査からまとめた。米医学誌「疫学紀要」12月号に発表した。以前は、大腸がん患者と患者以外を比べた調査などから、便秘だと大腸がんになりやすいとの説があった。
 研究班は93年から94年にかけ、全国の40歳から69歳までの男女に、便通の回数や日ごろの便の状態などを聴いて、計約5万8000人が回答。01年末まで追跡し、このうち男女計479人が大腸がんと診断された。過去の回答と照らし合わせた結果、便通が「週に2、3回」という便秘の人が大腸がんになった率は、「毎日1回」の人や「1日に2回以上」の人と変わらなかった。
 大谷助手は「週に2、3回程度の便通がある便秘なら、大腸がんを心配しなくてもよいだろう。ただ、週に1度程度の人や、水のような下痢が毎日続く人は、がんに限らず病気の可能性があり、医師にかかることを勧める」と話している。【高木昭午】
毎日新聞 2006年12月20日 21時48分

2006/12/12

学術会議調査:研究機関の12.4%が論文などで不正【毎日新聞 12/12】

 日本学術会議が全国の大学、研究機関、学会を対象に初めて実施した論文や研究資金などに関する不正の実態調査で、有効回答数の12.4%にあたる164機関が「過去10年間に不正行為の疑いがあった」と答えた。02年以降の発生件数が増えており、同会議は「国立大学の法人化など、研究現場の競争激化が影響している可能性がある」と分析している。
 調査は今年5〜6月に実施。全国の大学、高等専門学校、研究機関、学会の計2819機関に質問表を送付し、1323機関(46.9%)から回答があった。
 不正行為の疑いは計236件あり、そのうち150件が「不正があった」と認定された。認定された不正の内訳は、▽論文の多重投稿52件▽研究資金の不正使用33件▽研究の盗用31件▽データ改ざん5件▽プライバシーの侵害4件▽データねつ造3件▽その他22件。論文にまつわる不正が全体のほぼ3分の2を占め、研究資金の不正使用が約2割だった。
 不正行為の疑いの発生件数は01年までは10件前後だったが、02年19件▽03年33件▽04年29件▽05年46件と急増。内容別では、データのねつ造・改ざんや盗用、論文の多重投稿の増加が目立った。
 調査を実施した同会議科学者の行動規範に関する検討委員会の浅島誠委員長は「04年の国立大学法人化の前後で不正が増えたのは、隠されていた事案が表に出たことに加え、研究資金の獲得競争やポストの任期制導入で研究者が追い詰められ、過酷な環境にいることも背景にあるようだ」と話している。【永山悦子】
毎日新聞 2006年12月12日 11時19分

アジア大会・ボディビル競技審判に批判の声【ロイター 12/11】

[ 2006年12月11日 20時40分 ]

[クアラルンプール 9日 ロイター] マレーシアのアマチュア・ボディビルディング世界チャンピオン、サザリ・アブダル・サマド選手のコーチは9日、憤慨してアジア大会は汚いと発言した。

サザリ選手は10月にチェコ共和国で開催されたアマチュア「ミスター・ユニバース」大会で優勝したが、今回は65キロ級の銀メダルに終わった。審判はアラブ首長国連邦のモハメド・サレム・アブダラ・ザミに金メダルを与えた。

「これは完全なる恥辱です」と、ミロス・サルセフは『ザ・スター』紙で激怒している。「サザリがアラブの選手に劣っていたところは少しもなかったですから」

サルセフは、過去15年間コーチ業をやっているが、不公平な審査を目撃したのはこのドーハ大会がはじめてであり、この問題をボディ・ビルディング協会に持ち込むことを考えていると述べた。

「アジアではこういうことはよく起こると聞いていましたが、実際に見たのはこれがはじめてです。なんという不名誉でしょう」と、彼は言った。
また、お粗末な審判はドーハ大会全体の傾向だとつけ加えた。

「75キロ級では、シンガポール人選手(チュア・リン・ファン)が優勝しました。筋肉が全然ないのに」

マレーシアの国家スポーツ委員会(NSC)も批判に加わっている。
「サザリはあきらかに贔屓されており、アラブ首長国連合の選手に金メダルを与えるよう取り決めがあったに違いありません」と、NSC長官代理人は発言した。

This page is powered by Blogger. Isn't yours?

登録 投稿 [Atom]