2006/02/26

CM、楽曲CD…「荒川旋風」来た!【スポニチ 2/25】

 「荒川旋風」は日本の各業界にも吹き荒れた。女子フィギュアで金メダルを獲得した荒川静香をCMに起用したトーヨーライス(東京都中央区)には24日、全国の米店などから新たな注文などの問い合わせが殺到。演技で使用した楽曲のCDなど、荒川にちなんだ関連商品も注目度は急上昇している。

 トーヨーライスは24日午前から、オフィスの電話が鳴りっぱなしといい、消費者からは「“金芽米”とはどんな商品なのか?」との問い合わせが殺到。各販売店からも「店頭に掲げる(販促用の)ポップを追加で送ってほしい」などと100件以上の依頼が寄せられた。ホームページはアクセスが集中、回線がパンクしそうになった。

 対応に追われつつも「誰が金メダルを獲ってもおかしくなかった。プレッシャーの中で、本当によく頑張った」(同社広報)と喜びを隠せない。快挙を受けて、今秋発売予定だった新商品を前倒しで発売する方針。その名も「金芽米 ゴールドセレクト」。4〜5月には店頭に並ぶという。

 同社が日本オリンピック委員会(JOC)の公式スポンサーになった関係でCM出演。荒川は同社のホームページで「金ということで、すごく縁起のいい印象」と語っている。契約は、今年9月まで。同社は「次回のCMには、金メダルを掲げて出演してもらいたい」と契約延長も検討中。

 大手広告会社も「荒川選手は五輪の話題を独占。今後、プロに転向した場合、CMに出演してほしいという企業は増えるでしょう」と分析している。

 ≪CM出演ロッテ「士気上がった」≫村主章枝、安藤美姫とともに荒川をCMに起用したロッテ(東京都)も喜びにわいた。「おめでとうございます。これからもお菓子を通じてスポーツに貢献していきたい」とコメント。昨年の千葉ロッテマリーンズのアジア王者に続く“金”に「社内の士気も上がっています」(同社広報)。

 ≪フリー使用曲が急浮上6位≫荒川がフリーの演技で使用した曲はイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニの遺作オペラ「トゥーランドット」。荒川バージョンは、このオペラの名旋律の数々をバイオリン・ソロにアレンジしたアルバム「“トゥーランドット”のヴァイオリン・ファンタジー」に収録されている。英国の女性バイオリニス、ヴァネッサ・メイの演奏で、CDリリースは97年。廃盤にはなっていないが、現在製造は行われておらず、メーカー在庫もない状態だった。このため同CDの米国盤は24日、インターネットの通販サイトでクラシック・チャートの6位に急浮上した。
[ 2006年02月25日付 紙面記事 ]

たばこ包囲網 増税/禁煙への保険適用/喫煙率減らす数値目標まで?【産経新聞 2/26】

神経とがらせるJT

 禁煙が世界的潮流になるなか、厚生労働省が生活習慣病対策として導入を検討している喫煙率減少の数値目標に対して、日本たばこ産業(JT)が神経をとがらせている。JTにとって、たばこ税引き上げ、禁煙指導への保険適用に続く逆風になりかねず、「個人の嗜好(しこう)の問題に対して国家が介入するのはおかしい」などと、反発している。

 喫煙率減少の数値目標について、厚労省は平成十二年から国民運動として始まった「健康日本21」で酒類や塩分摂取量の数値目標とともに設定を目指したが、たばこ業界などの反発が強く見送られた経緯がある。このため、厚労省には「今度こそ」との思いが強く、今後、厚生科学審議会などの議論を通して具体的な数値目標を固めていく考えだ。

 生活習慣病対策を検討する同審議会では、これまでも「喫煙率を下げなければ病気は減らない」「たばこの大幅値上げか、具体的目標が必要」などの指摘が多い。

 たばこをめぐっては、十八年度の診療報酬改定で、ニコチン依存症と診断された喫煙者への医師の禁煙指導には「ニコチン依存症管理料」として四月から保険が適用されることが決定。「喫煙は病気ではない」とするJTの主張は受け入れなかった。

 また、七月からはたばこ増税によって、価格が引き上げられる。

 同社は平成十七年九月中間決算で過去最高益を記録したが、寄与したのはロシアや台湾など海外市場。国内市場をみれば、成人喫煙者が十年連続で過去最低を更新しており、減収傾向が続いている。

                  ◇

 □志水雅一JT執行役

 ■生活習慣病は複合要因

 たばこが疫学的にリスク要因のひとつなのは否定しないが、たばこさえやめれば肺がんなどはなくなるのか。

 生活習慣病は食生活、大気汚染などいろいろな要因が絡み合っているはず。禁煙指導への公的保険適用や喫煙率の削減を国家目標にするなど、なぜ、たばこばかりが狙われるのか。「魔女狩り」の印象を禁じえない。

 厚生労働省などは、よく喫煙者の平均寿命が非喫煙者より十二年短いと説明しているが、日本の疫学データではせいぜい二−三年の差のはずで、過大評価だ。

 仮に喫煙者の方が早く亡くなるとすれば、その分、医療費もかかっておらず、超過医療費の問題とも矛盾する。もう少し、実証的なものとあわせた議論が必要だ。

 また、男性では喫煙率がどんどん下がっているのに反して、肺がん発生率は上昇しており、喫煙がすべての原因という仮説は成り立たない。喫煙者率の減少を国家が一律に数字で縛る必要があるのか。危険な思想だ。

2006/02/24

運動能力アップは「乳酸」の処理にあり【夕刊フジBLOG 2/24】

【働き盛りのための健康法】
 トリノオリンピックはスピードスケートで幕が開いた。前回のソルトレークシティー五輪のスピードスケート1万メートルで4位につけた白幡圭史選手らのトレーニング管理をしてきた専修大学の前嶋孝教授(運動生理学)、「運動能力アップは『乳酸の処理』にあり」といい切る。血液中の乳酸濃度と運動強度の関係を調べた結論だ。(2006.02.15紙面掲載)

 乳酸は、ご飯やパンなどの炭水化物(糖質)が体内で分解されエネルギーになるときできる有機物の一種。乳酸が体内に蓄積されれば“疲労物質”として毛嫌いされるが、細胞のミトコンドリアに入れば呼吸で取り込んだ酸素と結合して新たなエネルギー源となる。乳酸は激しい運動で一気に増える。このとき善玉エネルギー源になりそこねた悪玉乳酸が体内にはびり、ゼイゼイと苦しくなる。
「つまり乳酸の処理能力さえ向上すれば持久力はつく。一般の人でも同じです」と前嶋さん。 ようは乳酸を増やさなければいいのだ。乳酸は安静時では血液1リットルあたり約0・5から2・0ミリモル。ところが心拍数1分間約130回の運動をすると約4ミリモル、心拍数170では15ミリモル以上に跳ね上がる。しかしここから先が訓練を重ねた人との差だが、白幡選手クラスとなれば心拍数170でも4?モルと低い乳酸レベルを維持。息も上がらずあの長距離をあの猛スピードで滑り切るのはそのためだ。
 一般人でも激しい運動をしても血中乳酸濃度が急上昇しない体質づくりをすることが大事。ウオーキングや軽いジョギングを1日計30分から1時間、できれば毎日、週3回でも違いは歴然。運動は糖質だけでなく脂質も消費するのでダイエットにもなり一石二鳥である。五輪観戦を機に選手たちに習って体力づく?これも五輪効果だろう。

2006/02/20

イソフラボン強化みそ「安全性確保できず」 食品安全委【朝日新聞 2/20】

2006年02月20日12時37分

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や乳がんの予防効果があるとして人気の食品成分「大豆イソフラボン」を強化し、特定保健用食品(トクホ)として申請しているみそについて、食品安全委員会の専門調査会は20日、「安全性が確保されるとはいいがたい」との評価案をまとめた。今後、一般からの意見を募集し、安全委で正式に評価をまとめ、厚生労働省に通知されるが、トクホとしては認められない見通しだ。

 イソフラボン強化みそは、みそ製造大手「マルコメ」(長野市)が2年前にトクホに申請した。イソフラボンの一種「アグリコン」を、100グラム中に通常のみその3倍近い141ミリグラム含んでいる。

 安全委の新開発食品専門調査会の審議では、イソフラボンは女性ホルモンに構造が似ているため、過剰摂取によってホルモンバランスが崩れる可能性を指摘。まず、通常の食生活に加えアグリコンを摂取する場合、1日の上限量を30ミリグラムとし、妊婦や15歳未満の子どもには「追加摂取は推奨できない」との評価案を作った。

 これを受けてイソフラボン強化みそについて(1)1日あたりみそ汁2杯分(34グラム)をとると、イソフラボン(アグリコン)量が48ミリグラムとなる(2)日常の食生活で通常のみそから摂取する量(6ミリグラム)より42ミリグラム多く摂取することになる、と試算。「十分な安全性が確保されるとはいいがたい」とした。

 また、別の2社からイソフラボン入りの錠剤もトクホとして申請されていた。これについて安全委の調査会は、1日あたり摂取量目安では30ミリグラムは超えないため「適切に摂取する限りは安全性に問題はない」としたが、「妊婦や乳幼児、小児は摂取しない」と表示するよう求めた。

 マルコメは、今回のイソフラボン強化みそとほぼ同様の商品「Dr・MISO大豆イソフラボン」を04年夏から一部の店で販売している。またアグリコンを30ミリグラム以上含む錠剤やドリンク剤などの健康食品も出回っており、厚労省は、正式に決定した評価結果をみて、これらの取り扱いも含めた対応を検討する。

2006/02/14

健康食品:アガリクスに発ガン性促進 自主回収を要請【毎日新聞 2/13】

 厚生労働省は13日、キノコの一種「アガリクス」を含む健康食品で発がん作用が促進されるとの動物実験の結果が出たとして、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」を販売するキリンウェルフーズ社(東京都)に対し、自主的な販売停止と回収を要請した。キ社の野中淳一社長は同日会見して謝罪し、すべてのアガリクス製品の販売中止と回収を表明した。
 学術雑誌にアガリクスで肝障害を疑う例などが掲載されたため、国立医薬品食品衛生研究所が広く流通している3社の3製品を抽出して調査。キ社の製品について、製品自体に発がん性はないものの、ラットを使った実験で発がん作用を助長する結果が出たという。厚労省によると、調査対象となった3製品のうち、キ社以外の2製品は現段階では問題は見つかっていないという。対象製品の問い合わせはキ社(0120・033・827)へ。【玉木達也】
毎日新聞 2006年2月13日 21時07分 (最終更新時間 2月13日 21時29分)

2006/02/07

たばこ条約会議:世界中で6.6秒に1人死亡 WHO【毎日新聞 2/7】

 【ジュネーブ澤田克己】昨年2月に発効した「たばこ規制枠組み条約」の第1回締約国会議が6日、世界保健機関(WHO)本部のあるジュネーブで始まった。開会前に会見した李鍾郁(イジョンウク)WHO事務局長は「たばこが原因となって世界中で6.6秒に1人が死んでいる」と訴え、禁煙の流れを強める重要性を強調した。
 条約の署名国は現在168カ国。会期は17日までで、各国の規制を点検、独立した条約事務局の設置などを話し合う。
 WHOによると、たばこが原因とされる死者は世界で年間500万人弱。たばこ消費が現在のペースで推移した場合には、2020年の死者数は約1000万人に達することが予想されている。 欧州ではアイルランド、ノルウェー、イタリア、スペインがレストランなどでの禁煙を義務づけた禁煙法を施行。アジアでもタイやシンガポールなどが規制を強めており、インドでも広告規制が加えられるようになった。
毎日新聞 2006年2月7日 10時46分

2006/02/01

大豆イソフラボン、妊婦さん取り過ぎ注意【朝日新聞 2/1】

2006年02月01日02時34分

 取り過ぎに注意して——。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)やがんの予防効果があるなどとして人気のある食品成分「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会の専門調査会は31日、過剰摂取に注意を促す報告書案をまとめた。

 ホルモンのバランスを崩す恐れがあるとして、通常の食生活に加え特定保健用食品などで1日に追加的にとる安全な上限量を30ミリグラムとした。特に、妊婦や乳幼児に対しては「追加摂取は推奨できない」としている。

 専門調査会は、02年の国民栄養調査などから、大豆イソフラボンの摂取量は、国民の95%が70ミリグラム以下であり、健康被害が出ていないことなどから安全な摂取量の上限を1日70〜75ミリグラムとした。

 さらに通常の食生活をしている女性を対象に、イソフラボンの錠剤などを飲んでもらい内分泌系への影響をみた調査から、男女ともに1日30ミリグラムを追加で取れる上限値とした。

 30ミリグラム以上含まれている健康食品のドリンク剤や錠剤もあることから、これらを取る際の注意にもなっている。

 ただ妊婦や胎児、乳幼児などに対しては、「追加摂取する場合の安全性は科学的に判断できない」とし、通常の食事以外からの摂取は勧めないとした。

 財団法人日本健康・栄養食品協会は1月12日に、調査会が根拠としたデータへの疑問があるとして「適正なサプリメントの活用を阻害し、好ましくない影響を与える可能性がある」との意見書を安全委に出している。

大豆イソフラボン:食事以外の摂取量は1日30ミリg程度【毎日新聞 1/31】

 大豆に含まれ、女性ホルモンに似た作用のある化学物質「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会新開発食品専門調査会(上野川修一座長)は31日、厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に摂取する場合は、1日の摂取量を30ミリグラム程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめた。ただし、「(一般の)大豆食品の安全性を問題にしているわけではない」とし、特保として上乗せ摂取する場合の評価であることを強調している。
 大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などに含まれる。評価書案によると、乳がんや骨粗しょう症の予防効果があるといわれる。一方で、乳がん発症や再発のリスクを高める可能性なども考えられるため、調査会が摂取上限の目安を審議していた。
 調査会には、食べ物からの摂取量が平均的な閉経前の日本人女性21人に大豆イソフラボンを1日約57ミリグラムずつ追加摂取させると、血中の女性ホルモン濃度が約3割低下したなどの試験結果が提出された。調査会はこのデータなどから、特保として上乗せ摂取する場合の安全な上限値を57ミリグラムの約半分の約30ミリグラムと設定した。【高木昭午】
毎日新聞 2006年1月31日 20時27分 (最終更新時間 1月31日 20時54分)

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