2004/08/04

緑茶、女性の胃がん予防 「少し冷まして」と研究班

 女性は緑茶をよく飲む人ほど胃がんになる危険性が下がることが、約7万人を対象にした厚生労働省研究班(班長・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模な疫学研究で3日までに分かった。
 ただ、熱い飲料が食道のがんや炎症の原因になることも分かっており、研究班は「緑茶を飲む時は熱いままでなく、少し冷ましてから」と勧めている。
 緑茶の胃がん予防効果をめぐっては、男女全体では危険性を減らす効果はないとする疫学研究が相次ぎ、論争になっていた。津金部長は「今回は男女別にがんの部位まで調べた。女性に限れば多く飲むことで、予防の一助になる可能性がある」と話している。
 研究班は約7万3000人の男女を7−12年間追跡し、生活習慣とがんとの関連を調べた。その結果、女性で緑茶を1日5杯以上飲む人は、1杯未満の女性に比べ胃がんになる危険性が33%低かった。男性では効果は認められなかった。
(共同通信 8月3日16時52分更新)

This page is powered by Blogger. Isn't yours?

登録 投稿 [Atom]