2008/03/07

視力:緑藻で回復 網膜に遺伝子注入、ラットで実験成功--東北大グループ【毎日jp 3/6】

 東北大先進医工学研究機構の富田浩史准教授(眼科学)と菅野江里子助教(分子生物学)らの研究グループが、緑藻の遺伝子を失明したラットの網膜に注入し、視力を回復させる実験に成功した。視野が狭まったり、視力が急に落ちる「網膜色素変性症」や「加齢黄斑(かれいおうはん)変性症」の治療に応用できるという。

 網膜色素変性症は4000人に1人、加齢黄斑変性症は50歳以上の約1%の割合で発症するとされる。原因が分からず、特に網膜色素変性症は根本的な治療法が見つかっていない。研究グループは、ミドリムシのように光合成をし、動く緑藻類が光を認識できることに着目した。水田などにすむ緑藻類の一種「クラミドモナス」から遺伝子「チャネルロドプシン2」を取り出し、網膜色素変性症で失明したラットの網膜に注入した。光によって神経細胞を活動させるたんぱく質を生成する性質がこの遺伝子にあり、6週間後にラットの周囲で物を動かす実験をして首の動きから視力回復が実証された。

 脳波検査でも視力回復が確認され、注入後1年以上たっても効果は持続している。

 ヒトの場合は局所麻酔をしたうえで、注射器で網膜に遺伝子を注入する方法が考えられ、富田准教授は「10~15分程度で手術でき、安全性の確認を進めて早期の実用化を目指したい」と話している。研究成果は14日、名古屋国際会議場(名古屋市)で開かれる「第7回日本再生医療学会」で発表する。【青木純】

毎日新聞 2008年3月6日 東京朝刊

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2008/03/04

朝食を食べる若者、抜く若者よりも肥満度が低い=米研究【ロイター 3/4】

 [ワシントン 3日 ロイター] 朝食をきちんと食べる十代の若者は、朝食を抜く若者よりも体重が軽く、よく体を動かし、健康的な食生活を送っているとの調査結果が明らかになった。米国の研究者が3日発表した。

 調査はミネソタ州に住む2216人の若者を対象に、14歳程度から5年間にわたって体重や食生活、その他の生活様式を追跡。それによると、普段朝食を食べる若者ほど肥満度を測る指数であるBMIが低いことや、常に朝食を抜く人は毎日食べる人に比べて体重が平均2.3キロ多いことも分かった。

 調査担当者は「朝食をこまめに食べる子どもほど活動的で、全般的に食生活も良い。つまり脂肪やコレステロールの摂取は少なく、食物繊維の摂取が多くなる」と説明した。

 研究者によると、米国で普段朝食を食べない子どもは推定25%。同国では若者の肥満増加が問題となっている。

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2008/03/01

タミフルで劇症肝炎、厚労省が注意喚起【読売新聞 3/1】

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用について、厚生労働省は、劇症肝炎の報告例があったことを医師などに向けた医薬品・医療機器等安全性情報に掲載し、注意喚起した。

 黄だんなどの異常が認められた場合にはタミフルによる治療を中止するよう呼びかけている。

 輸入・発売元の中外製薬によると、2001年の発売以来、タミフル服用との因果関係を否定できない劇症肝炎による死亡例が2例(50歳代と70歳代の男性)あった。厚労省の指示を受け、中外製薬は添付文書の「使用上の注意」を改訂したという。タミフルに肝機能障害の副作用があることは以前から知られており、添付文書にも明記されていた。

(2008年3月1日11時34分 読売新聞)

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