2006/06/23

緑茶効果、米FDA認めず 伊藤園の表示許可申請【Yahoo!ニュース 5/11】

 緑茶飲料メーカー大手「伊藤園」(東京)と同社の米国現地法人が、緑茶成分カテキンによる心血管疾患のリスク減少効果について、商品への表示許可を米食品医薬品局(FDA)に申請、「信頼できる科学的根拠はない」として棄却されたことが11日、分かった。
 伊藤園によると、米国で販売する緑茶飲料に「カテキンを含む緑茶を毎日150ミリリットル以上摂取すれば心血管疾患のリスク要因が減少する。FDAも根拠を支持できるとしている」と表示することを求め、動物実験や人を対象にした研究論文など計105件の資料とともに昨年6月、申請した。
(共同通信) - 5月11日18時15分更新

大豆イソフラボン健康食品、14商品が摂取上限量超える【朝日新聞 6/22】

2006年06月22日20時14分

 国民生活センターは22日、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や乳がんの予防効果があるとして人気の「大豆イソフラボン」を含むとされる健康食品24商品を調査したところ、14商品で1日の摂取目安量が、食品安全委員会が特定保健用食品を対象に定めた摂取上限量(アグリコン量換算で30ミリグラム)を超えていたと発表した。摂取目安量が上限量の2倍以上のものもあった。

 14商品は「イソフラボーン」(サンウエル)、「黒ごまイソフラボン」(ケイセイ)、「豊年大豆イソフラボン30」(J—オイルミルズ)など。同センターが14商品の製造・販売業者にアンケートしたところ、4商品は生産を終了するか販売中止予定、9商品は摂取目安量を上限量以下に変更することなどを検討中で、変更の予定がないのは1商品だけだった。

 大豆イソフラボンは摂取しすぎるとホルモンバランスを崩す恐れがあり、食品安全委は、1日の摂取上限量を決めている。

イソフラボン:健康食品14銘柄、食品安全委の上限値超す【毎日新聞 6/22】

 国民生活センターは22日、大豆イソフラボンを含む健康食品24銘柄を調査した結果、14銘柄で食品安全委員会が定めた1日の摂取目安量の上限値(アグリコン換算で30ミリグラム)を超えていたと発表した。上限値は特定保健用食品(トクホ)を対象に設けられた数値。同センターは各メーカーに改善を求めると共に、消費者に対して「一般の健康食品も長期的な過剰摂取は避け、摂取量をコントロールしたほうがいい」と呼びかけている。
 調査は3〜5月に、市販の健康食品のうち、大豆イソフラボンの1日の摂取量が上限値を超える可能性がある銘柄を選んで行った。錠剤やカプセル状で、表示されている1日の最大摂取目安量をアグリコン換算したところ、14銘柄が32.7〜70.7ミリグラムだった。
 14銘柄のうち4銘柄は生産を終了したり、販売中止を予定、9銘柄のメーカーは大豆イソフラボン量の変更を検討すると回答。ただ、同センターによると1銘柄のメーカーは、計算方法などで数値が異なる場合があるとして、「変更しない」と回答している。
 実際の大豆イソフラボン量が表示量と比べて極端に少なく、景品表示法に抵触しかねないものも3銘柄あった。
 大豆イソフラボンは乳がんや骨粗しょう症などの予防効果があるとされるが、生殖機能などへの影響も指摘されている。食品安全委員会は、トクホとして日常の食事に上乗せして摂取する場合の上限値を決定している。妊婦と15歳未満の子供については「トクホとしての摂取は推奨できない」としている。【板垣博之】
毎日新聞 2006年6月22日 18時52分

2006/06/16

肝臓から脳に「肥満注意信号」 東北大が発見【朝日新聞 6/16】

2006年06月16日08時17分

 肥満で脂肪肝になると神経を通して肝臓から脳に「肥満注意信号」が伝わり、体のエネルギー消費を増やしたり、脂肪を減らしたりして、肥満が進むのを抑える調節機構が働くらしい。東北大の片桐秀樹教授や岡芳知教授(いずれも代謝学)らが動物実験で明らかにした。新しい肥満改善薬の開発にもつながりそうだ。16日付の米科学誌サイエンスで発表する。

 片桐さんらは、高脂肪の餌を4週間食べたネズミを2群に分け、肝臓の特定遺伝子の働きを活発にして脂肪肝状態にした「脂肪肝群」と、この遺伝子を活発化しなかった「対照群」で、違いを調べた。

 遺伝子操作の1週間後に比べると、脂肪肝群の体重増加は対照群の3分の1にとどまり、内臓脂肪は半減していた。脂肪肝群の方が、肥満が抑えられていたことになる。脂肪肝群では、酸素消費量が3割増え、エネルギーを活発に消費するようになっていた。

 しかし、肝臓から脳につながる迷走神経を手術で切断して実験すると、脂肪肝にしても内臓脂肪は減らず、酸素消費量も増えなかった。

 片桐さんは、脂肪肝になると神経を通して脳に肥満注意信号が伝わり、体重が増えないような調節が働くとみている。人間でも同様の仕組みがあると考えられるが、脂肪肝で肥満の人も多い。「この調節の範囲を超える食べ過ぎ、運動不足で肥満になるのかも知れない。肝臓からの神経信号をうまく使えば、新しい肥満改善薬につながる」と言っている。

2006/06/13

アルコール性肝硬変、コーヒー1杯で8割に減少【読売新聞 6/13】

【ワシントン=増満浩志】飲酒量が同じの場合は、コーヒーを多く飲む人ほどアルコール性の肝硬変になりにくいことが、米カリフォルニア州での大規模な疫学調査で確認された。


 調査を実施した研究者は、1日1杯のコーヒーで発症の危険性は8割に減るとしながらも、予防には「お酒の飲み過ぎを避けるのが先決」と、くぎも刺している。米医学誌「内科学アーカイブズ」電子版に12日発表された。

 調査は、医療保険などを運営する「カイザー・パーマネンテ」研究部門のアーサー・クラツキー医師らが、保険加入者12万5580人を対象に実施。1978〜85年の時点で尋ねておいた各自の生活習慣と、その後の病気発症状況との関連を分析した。

 それによると、2001年までにアルコール性肝硬変を発症していたのは199人。喫煙など他の要因が影響しないように配慮して分析を試みたところ、明確に浮かび上がったのがコーヒー効果。飲まない人に比べ、1日に4杯以上飲む人の発症リスクは2割、1〜3杯の人でも6割にとどまった。

(2006年6月13日13時0分 読売新聞)

ビールに前立腺がん予防効果 1日17本飲めば 米大学【朝日新聞 6/13】

2006年06月13日16時57分
 米オレゴン州立大学の研究チームは、ビールの風味や苦味を生み出す原料ホップに含まれる化学物質「キサントフモール」に、前立腺がんの予防効果があるとの研究成果を発表した。

 同チームは約10年前にキサントフモールの研究に先鞭(せんべん)をつけ、健康にもたらす効果を調べてきた。これまでに活性酸素の抑制作用などを確認したが、最近の実験で、前立腺がんにつながる悪性腫瘍(しゅよう)の成長を抑える公算が大きいことも分かった。

 ただ、研究チームの1人、エミリー・ホー助教授は「(実験で効果があったのと)同量のキサントフモールを摂取するには、1日17本以上のビールを飲む必要がある」と指摘。アルコール依存症や肝硬変といった副作用を考えると、ビールを通じた摂取は非現実的だが、キサントフモールを抽出した錠剤や効果を強化したビールが開発される可能性はあるという。(時事)

2006/06/02

がん死者、過去最高の32万6千人 厚労省の人口統計【朝日新聞 6/1】

2006年06月01日22時56分
 がんによる死亡が32万5885人と、調査を始めた1899年以来最多にのぼったことが1日、厚生労働省の発表した05年人口動態統計でわかった。死亡総数は108万4012人で、前年より5万5410人の増。3年連続で100万人を超え、戦後では47年に次ぐ多さとなった。同省は高齢者数の増加に加え、インフルエンザの流行が影響したとしている。

 死因で最も多いのはがん(30.1%)で、81年以降の連続1位。昨年より1.7%増えた。心臓病(17万3026人、16.0%)、脳卒中(13万2799人、12.3%)がこれに続き、日本人の三大死因と言われるこの三つで死亡者数の全体の6割近くを占めた。

 4位の肺炎(9.9%)は高齢者を中心に前年より12.2%増え、10万7210人に。昨年初めにインフルエンザが流行したためだという。

 がんを部位別でみると、男性では肺が最も多く、昨年より2.9%増えて4万5187人。続いて多い胃と肝臓は微減だったが、4位の大腸は1.4%増えた。女性で最多の大腸は昨年より2.6%増の1万8679人。2位の胃は微減だったが、3位の肺が5.4%増だった。

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