2007/07/18

【2006年度下期】(千葉・東京)JR京葉線、JR総武線/沿線イメージの差が中古マンション価格にも反映【マンション管理新時代 7/17】

(2007/07/17)

東京〜千葉間の臨海部を東西に並行して走る両線だが、沿線イメージはかなり異なる。
京葉線の沿線は計画開発された中核駅を中心に大規模マンションの供給が絶えず続いており、東京・千葉への通勤圏としての利便性の高さが評価され、中古マンション価格も強含みの傾向が続いている。

なかでも中古マンションのプライスリーダー的な駅が「新浦安」(坪単価163.6万円、前期比7.1%増)と「舞浜」(156.7万円、同13.4%増)。ともに東京に隣接する利便性と都市施設の整った住環境が注目され、築年を問わず価格水準は高く供給量も多く、専有面積も広めの物件が市場に出回っている。

2006年に販売された「パークシティ グランデ新浦安」(三井不動産)は、同沿線で最近供給されている大規模新築マンションの典型と言えそうだ。「新浦安」からバス便で10分のエリアにある18階建て・総戸数550の大規模マンションで、全住戸が専有面積100m2以上(平均面積114.16m2)ある点が特徴。駅前の徒歩圏にある中古マンションに「新しさ」と「広さ」で対抗し、即日完売したが、同時に同駅周辺の中古マンション市場も活性化させた。
京葉線沿線の千葉寄りでは、「海浜幕張」(146.3万円、同11.1%増)が千葉への通勤圏として注目され、比較的築浅の中古物件が市場に出回り、中古価格も強含みになっている。

一方、総武線沿線は開発の歴史が古く、雑多な用途が混在した既成市街地としてのイメージが強いため、千葉県内の中古マンション価格(坪単価)は100万円以下が大半を占め、大きな変動はない。東京圏都内に入っても、大規模な都市再開発を行った「錦糸町」周辺を除くと、価格は単価、総額とも京葉線沿線に比べて低い水準に落ち着いている。

「南船橋」など「船橋」周辺の駅では顕著な上昇率を示している駅もあるが、もともと価格が低く、取引件数も新浦安の1割前後しかないため、上昇傾向にあるとまでは言いがたい。「千葉」や「稲毛」などは、市場に出回る中古マンションも古いものが多く、価格は東京圏の沿線と比べても“二段落ち”の水準にある。
沿線で注目されるのは「幕張本郷」。新開発が進み、この駅の周辺に限っては、新規開発に押されて中古マンション価格も強含みで推移している。
(次回は、つくばエクスプレス、JR常磐線を取り上げる予定です)

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